
妻や夫がストレスで日々苦痛に感じている人たち
夫婦になるためにあれほどに頑張った二人の末路・・・・時に不仲、時に不倫、時に離婚に至ってしまう夫婦も全体の3割強。世間の声を拾ってみれば離婚の予備軍が相当数いることを考えれば、夫婦円満のままで死ぬまで過ごすのは至難の業なのでしょうか?SNSでも目に付く夫や妻に対してストレスしか感じていないというような夫婦になってしまう原因や解決法を共有します。
日々の生活の変化が夫婦に与えてしまう影響
SNSを中心に夫婦に関するコメントが見られますが多くの場合日々の生活にかなり影響されていると感じるものが目につきます。具体的には子供が出来て環境が変化した、夫や妻の仕事や収入に関するもの、そして日々の生活の変化と共に互い、どちらかの気持ちに変化がでてしまって円満さが失われているケースです。
夫の仕事が大変なのはわかるけれどたいした給料でもないのに、疲れた疲れたと言いながら帰宅して家事や子育てに何も協力せずに、汚れた体でソファーに直行してスマホをひらいてゲームしかしないのを見ると殺意すら出てしまう私(@Twitter)
残業するのが変わっている癖に夜遅く帰ったら晩飯は出来てないし風呂は洗ってもいない、洗濯物の山が洗濯機周辺に出来ているっていうのがここ数ヶ月。ちょっとした喧嘩をしてから妻とはろくに口も聞いていないんだけどどうしたらいいですかね(@Yahoo!知恵袋)
こんな夫婦が近くにいると思ったら怖くなってきますが実際に今の夫婦関係がこうなっているとしたら日々の生活が平和に幸せに出来ているとは言えないでしょう。離婚はしていなくてもこうした夫婦も実在しています。こうならないためにはどうすべきなのか、回避する方法はあるのかを考えます。
共通しているのが「お金」と「愛情」と「蓄積」
多くの不仲になっている夫婦のベースになっているのがお金問題です。お金を思うように得られずにイライラを募らせる、支払いが出来なくて相手に対して幻滅している、金持ち喧嘩せずとは良く言ったもので金銭的に余裕がある夫婦だとお金を稼げない夫、お金を使いすぎる妻といったお金に関する悪い感情が生まれにくいので経済的に余裕ある夫婦のほうが円満率が高いように感じます。
愛情が冷めている夫婦も多く見られます。愛情が冷める理由として前記のお金を稼げない、お金を稼げても支払いが多くて足りないといった金銭が絡んでいる事もありますが、性格の不一致、性の不一致、子育てや家事の考え方の不一致、相手に対する不信感などで愛情が冷めてしまって殺伐とした空気が流れているパターンです。
さらにこうした問題を即日解決しないままで放置してしまって、蓄積している夫婦が多いのも目立っています。仲良しのうちはスキンシップも多いし、互いに話し合いで解決しようと興味を持っていたものが、そのまま問題を放置したままなんとなく日々を過ごしてしまうということが増えていく夫婦がいます。
夫婦の不仲は片方が問題ということは少ない
夫婦は片方が一方的に相手を恨んだり嫌ったりと急に変貌しているということは少なくて互いに影響しあって時間をかけて、そうなっているように見えます。何かしらの不満を妻が持ってから行動に変化が生まれ、それに影響されて夫も妻に対する不満が蓄積して互いに悪影響を及ぼして、いつかの互いに尊重しあった優しい対応をしなくなって悪循環となって、嫌悪感に発展しているという風に毎日顔を合わせる関係だからこそ蓄積していくことで修復も即座にできないという夫婦が多いようです。
長年ゆっくりと小さな砂が波で堆積していったような分厚いものが、1日で元通りになりにくいのです。なので夫婦問題は他人が見るよりも深く、重たいものになっているといえそうです。喧嘩とか不満があったらその日のうちに解決しておくのがいかに重要かわかりますね。
夫婦の問題は早い段階でシコリを残さないように解決すべき
付き合っている恋人たちと同じようにいかないのが夫婦。まだ新婚なら互いに気を使うし相手の事を常に考えているということもありますが、5年10年一緒に過ごしている夫婦だと相手への無関心さ、怒りの増幅度が高いなど相手への思いやりが欠けてしまう傾向にあります。分かってくれないもどかしさは新婚の頃よりも数倍に、裏切られたり理解してくれない苛立ちも数倍に感じてしまうかもしれません。
こうなったらすぐに和解しようとどちからが歩み寄る機会も無いかもしれません。そのまま互いに嫌な気分のままで数時間が経過したり、口もきかないままで数日過ごしたりしてしまいます。最悪なケースだとそのまま何も解決しないまま日常生活に戻ってしまう事もあります。こうしたことの積み重ねが嫌悪感に進行してしまうという事があるのです。
仲良し夫婦はどういう生活をしているかを知りたい
仲良し夫婦の定義を「互いに好意を持って日々生活する関係性を維持している」とするなら、どういう関係性、生活をしているかを調べてみました。ソースはSNS、Yahoo!知恵袋、各社の夫婦アンケート、独自のアンケート(アウトソーシング業者に依頼)の総合情報を基にして探ってみました。重複していたアンケート結果は以下になります。
- 毎日同じベッド(布団)で寝ている
- 毎日もしくは週に数回一緒にふろに入っている
- 仕事後の食事は一緒に食べるようにしている
- 隠し事をしない、隠し事にならないように考慮する
- 互いに信頼をしている、裏切り行為をしない
- 異性関係は互いにしっかり管理、把握して信頼を守っている
- 一途、尊重をしてパートナーだけを愛している
- 子供がある場合子供優先だけど夫婦の時間も大事にする
- 相手に対して無関心にならないこと
- 家事、育児に関して無理の無い範囲で分担している
- 子供の学校行事に夫婦で出られる時は二人で出る
- スマホの内容を無理に隠さない(見せるわけではない)
- 互いの性的要求は無理の無い範囲で満たす努力をしている
- 金銭的困窮にならないように夫婦で収入を確保している
- ギャンブル、投資などにお金を費やさないこと
- クレジットカード、借り入れを相談無しに利用しない
- 趣味、外食等の支出を互いに理解把握している
- 相手の嗜好品(タバコ・酒等)に理解を示す
- 相手の思考、価値観を理解している、認める
- 性別の違いを認める反面、対等な関係で過ごしている
- 互いの老化を理解して認める
- 良い部分を心から褒める
- 嫌がる事をしない、好まない言葉を使わない
抜粋ですがこれらの回答、コメントが複数見られます。著者の想像とちがったところもあったので驚いたのが、夫婦であっても互いのプライバシーを尊重するとかいうのは当たり前と思っていたのがスマホの内容を隠すことは無いとか、パスワードを知っているという夫婦は相当仲良しの事が多かったのは意外でした。実際にはスマホが見られる状態でも実際にLINEとかを見るというわけではなく、いつでも見られるけれど見ないという夫婦が大半。別に見られてもやましいことはないという点で安心感を与えているのかもしれません。いつでも見られるけれど見ないというのは信頼しているから見る必要は無いのでしょう。
何年結婚生活を経ても愛し合う夫婦は気持ちが不変
不仲になっていく夫婦に共通しているのが、夫か妻のほうに何かの問題があって原因を改善しないままか、改善できない問題がそこにあって、こじれているように見えます。結婚してから本当の性格が見えてきたとか、結婚して変わってしまったならどうしようもないですよね。結婚前のままで結婚後も変わらずに互いに居る事が出来たら、いつまでも愛し合っていける可能性が高まりそうですが年齢も一緒に重ねていくし、日々の生活を何年も重ねていくと色んな事が起こります。周囲の状況も変わっていくので、いつまでも新婚当時のままとはいかないでしょう。
親が病気をして入院したとか、親族が亡くなったとか、いろいろと物事は起こります。子供が不登校になったとか病気になったとか想像しなかったことが起こる事もあります。そうなった時に逆に夫や妻に惚れ直したという夫婦も存在します。それまで見えなかったプラスの面が見えるパターンです。問題が起こった時に相手の優しさ、人望の高さが見えたとかプラス面が追加されることで関係性が以前より良くなるパターンもあるようです。
夫婦の理想的な関係とは互いに幸せな人生だと感じる事
総合的に長年愛し合っている仲良し夫婦の特徴は「幸せだ」と感じる率が高い事です。SNSでも仲良し夫婦で検索してみてください。多くの夫婦が幸せだという言葉を使っています。夫婦関係が良くないと日々の生活、もっと長くの尺度で見たら人生そのものが不幸せだと感じるのです。夫婦関係が良いと人生で感じる幸福感も高い。理想ですよね。
夫婦関係を悪化させるのは互いに自分が悪い方向に行っている事を認めず、相手を尊重せずに問題を先送りしてしまうこと。逆に相手を理解しようとすることができれば少なくとも問題は何なのか二人で考える事ができます。多くの離婚した夫婦の口から出てくる相手への不満、それは「自分が完全に悪かった」ではなく相手への罵倒や不満ですよね。だけど離婚したのは大体がどちらかが100%悪いってことは無いですよね。他人が見れば両方が悪いのに当人が言うには相手が悪いということを言ったりします。
夫婦関係が悪化している夫婦もこれがあてはまる事が多くて互いに自分の事を中々反省することができません。仲良しでいつまでも関係が良い夫婦は自分自身を理解しているし、自分が悪かったと反省できる人です。夫婦の良好な関係をいつまでも維持するには自分の理想だけを追求せずに、夫婦の状態を冷静に見られる事と夫婦の状態を維持するために変わらない部分をしっかり持つ事が求められます。