Panorama Panama Town というバンドが背筋に電流を流す
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背筋に電流を流す事のできるバンドは限られると思う

 

今回は完全に管理人の「個人的な」「好み」趣向になりますが、音楽に興味の無い方には退屈な内容になるかもしれません事を事前にご了承ください。ただバンドブームを経験している方、過去にバンドをしたことがある方、BOOWY等の80年代~90年代の邦楽ロック(洋楽も)を好きな方にはお時間あればお付き合い頂けるかと思います。

 

©Panorama Panama Townオフィシャル

 

Panorama Panama Townの最新2枚のアルバムでの急成長と変貌

 

著者は40代後半~50代の年齢に属します。過去に何度かの邦楽ロックのブームに遭遇し特にホコ天等の流行したバンドブームの時期に、ジュンスカ、パーソンズ、レベッカ、バービーボーイズ、BOOWY、MODS、ARB、M-BANDといったバンドの渦の中で彼らに影響を受けて自らいくつかのバンドを結成して活動していたことがあります。何とも言い表せない青春の葛藤とかをバンドで発散していたといえます。特にその中でも大きな影響を受けたのが氷室京介です。布袋寅泰も在籍していたBOOWYに大きく人生を揺さぶられた一人です。

ARB、バクチクといったバンドにも一時のめりこむ事になりますが、音楽というのは個人の趣向が大きく出ますから、それぞれのコアなファンがいます。コアなファンになったのはBOOWYだったという事になります。

 

マニアックな見方をすると歌詞とアレンジのバランス

 

ここはもう完全に個人趣向になるので反対意見も当然あるのは必至なのでその点をご了承頂く前提で言うと、歌詞の好みとバッキング(演奏・アレンジ・音色等)のバランスが著者はBOOWYが最高だったということです。例えば歌詞は比喩を多用した歌詞と、あくまで現実的なリアルな話し言葉に近いとか作者によって違いがあります。例えばARBの歌詞だと、泥臭くて生活感のある歌詞、BOOWYだと比喩が多く断片的で響きの良い言葉、シャープな響きというか時代を選ばない、視聴者が介入できる要素が多い歌詞という感じです。

そういう意味では著者はBOOWY的な歌詞に当時は惹かれたということです。同時期にバクチクにもはまった時期がありますがバクチクの場合だと更に非現実的な幻想的な言葉のチョイスが特に中期以降増えていきます。なので現実的なものと空想的なもののバランスがBOOWYだったので現在でも聴いている感じです。

更にサウンド面で言えば、例えばブルーハーツ、MODSを例にするとジャンルは違いますが極太で荒っぽい、コード一発といったサウンドです。対してBOOWY、バクチク、デランジェとかだとメロディアスです。ギターが歪み系一択というよりもギターも歌っているとか、リフが特徴的とか、ギターソロもメロディアスだったりします。それとバンド全体のキレ。イントロからグイグイ来るような曲も疾走感に溢れていたりします。何度も同じ曲をリピートして聴きたくなる曲。何度繰り返し聴いても飽きない。それから一度聴いたらもう一度聴きたくなるスルメのような楽曲をやっているバンド。そういうのに惹かれてしまいます。

 

背筋に電流が走るかどうか。ロックの目安はそこにある。

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結論から言うとPanorama Panama Town は背筋に電流を流せるバンドだということ。要はこれを言いたかったのです。そもそも、ここ数年(10年以上か)は邦楽を耳にしても良いなあと思っても背筋に電流を流すバンドには出会っていません。Panorama Panama Town というバンドは正直聴いた事が無く名前も知らなかったのですが、ほんの先週にLINEミュージックの最新の邦楽ロックランキングの全曲を最初のイントロだけ適当に聴いていて「つまらんな・・・・」と次々飛ばしていて、「ん?」となったのが出会いのキッカケです。それほどほとんどのバンドの曲はそれも素晴らしいけれど、惹き込まれる、背筋がビビッと来るバンドはほとんど無かったのです。そういう意味であくまで著者が感じる何かをPanorama Panama Town は表現していたという事です。

 

イントロとビートで心を持っていくバンドPanorama Panama Town

 

Panorama Panama Townのアレンジに注目。特に最新アルバムDance for SorrowとFaces。この2枚はそれ以前のリリースアルバムとは内容が飛躍して変化しています。著者はこれ以前のアルバムは聴き込んでいないのと、軽く聴いた限りではこの2枚で大きく方向性に変化が見られます。過去の軽いノリから変化をし、70年代~90年代のロック要素を取り入れ、そこに現代の機材技術、アレンジを加えています。ボーカル奏法も古く無く最新のボーカリストにあるような手法も入っているため、過去のバンドマンが提示したものに加えてオリジナリティ溢れる内容となっています。伸びやかなボーカル、ギターに関してもカッティングの絶妙な正確性とノリ、それとリズムに乗っていく繰り返されるギターリフ、変化していくリフ。ベースラインも非常に気落ち良いもので、グルーブとキレが共存していて中毒になりそうです。

過去に大成した有名バンドの多くは活動をしていくなかで途中で大きく変貌した時期があります。その変貌によって急速に魅力を増していく。恐らくこの最新アルバム周辺の時期はPanorama Panama Townにとって飛躍の時期ではないかと思う。

バンドに心焦がした40代50代、10代からの若い層にも刺さる可能性ありのPanorama Panama Town。最近音楽を聴いていないとか、日々の生活の中に音楽はもう必要ないと感じている人は一度聴いてみるのも良いかなと思う。耳にする人の年齢によっては懐かしい、新しい、色んな感想を持つ事でしょう。

 

 

Panorama Panama Townオフィシャルサイト

https://www.panoramapanamatown.com

 

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